1章~何で登んなきゃいけないのよッ!~

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「光!新米に変な事言うなよっ!」 「だってぇ、その方が面白そうだと思ったんだもぉん」 口を尖んがらせて、幼児っぽく言う光。 「お前は、ガキかつーの!!」 飽きれながらも、光の腕を離した。 「とびきり楽しませるから、大丈V」 「…………」 何の話だ?Vって、おい……。 「あー、なんか焼き芋が食いたくなってきたし。ホカホカの芋が」 「今、春と夏の間だけど?」 4月を間って言うのか?光の言う事、わけ分からん。 「あ、そうそう。俺ん家に2時集合ね」 「山の事か?おう、分かった」 山で何かがまた起きませんようにって、祈っとかなきゃな。 「懐中電灯と時計は俺が持ってくから、宙は持って来なくてもいいから」 は?……懐中電灯と時計?何に使うんだよッ。 「方位磁針は光が持ってきてくれよな」 「……」 だから、何に使うんだ!?
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