1章~何で登んなきゃいけないのよッ!~

14/21
前へ
/71ページ
次へ
えっと山行くし、今日は暑いから、短めのズボン履いてこ。よしっ、決まったぜ。 「宙?母さん、ご飯作るから待っててね」 母さんの事は気にしないでいよう。 亜麻色っぽいゆるめのズボンに、オレンジのフード付きの長袖Tシャツ。服装はバッチシだ。 「母さん」 俺はそう言いながら、部屋を出て、下に降りた。 「今日の昼食ってさ、ホットケーキ?」 「そうよ。宙の好きなブルーベリージャム、あるわよ」 俺は母さんの言葉に反応して、冷蔵庫を見た。 「オレンジにストロベリーもある……」 「さっき、光君のお母さんがくれたのよ。今度はちょっと作り方を変えてみましたって」 光の母ちゃんナイス! 俺が蓋を開けようとした時。 「手で食べちゃダメよ」 ギクッ。 「図星ね。宙、いつも先に味見しようとするんだから。ほら、焼けたわよ」 早ッ!!いっつも母さんの速さには、驚く。俺のツッコミ魂が燃えるのだ!
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

58人が本棚に入れています
本棚に追加