1章~何で登んなきゃいけないのよッ!~

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「いただきマッスル!」 あ、光変質者病が移っちまった。 早速、俺はブルーベリージャムをかけて食べて見た。 「うっ……、美味い!!何じゃこれ!?……前よりもウメェ!」 「良かった。光君のお母さんに言っておくわ!」 次々に焼いて皿に乗せてくる母さんに、もういいと断った。手っ取り早く歯を磨いて、家を出た。 光の家に着いた。 着いたはいいが、時間が……余った。携帯を見ると、1時50分だった。 「ま、いっか」 呟いて、インターホンを押した。 「はーい。って、乃宙君ね。光でしょ?入って」 間もなく、光のお母さんがドアを開けてくれた。 「光ね、部屋で何かしてるわ」 光のお母さんは、台所に引っ込んだ。 「そうですか。で、話変わるんですけど、さっきジャム食べましたよ」 「本当!!味はどうだったの?」 ガチャと、ドアの開く音がした。 「あれ、宙?いるんだったら、早く行こうぜ」 「……うん。光のお母さん、また今度」
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