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俺と光は小学校では同じ習い事の教室。塾もだ。中学校でも同じ部活だった。
五十音順に並んだ時に近かかった事も関連してる。
「なぁ、宙は何部に入るんだ?」
「パンフレットに書いてあったから分かるだろうが?」
投げやりに言った。でも、光なら意味が分かるはず。
「美術部?」
俺は頷いた。
「光だって入るんだろ」
俺と光のもう一つの共通点。それは、美術部。中学の美術部は、女ばっかりで男は光と俺だけ。
小学校の時も、同じ絵の教室だった。
「やっぱし、ガキの頃から好きだったもんだから、今さら捨てられねぇよ」
「俺もだ。……それより、行こうぜ」
光の始めた会話に疲れ始めたし、時間が近い。俺は光を引っ張って自分の席に着いた。
「おいおい、宙。まだ時間あるんだから、外でしゃべっててもいいじゃんよお」
後ろから口を尖んがらせて言うそぶりは、小学校の入学式の時と似てた。
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