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長ったらしい入学式が終わって、解放された。自由が1番だ。
「もう、帰れるんだよな?」
無邪気な奴だ光は。話を聞いていなかったんだな。
「バーカ。まだ、だし」
「チッ。せっかく帰れると思ったのに」
こいつ、入学式の間はずっと寝ていた。俺達の席は真ん中から少し前。教師が前で話していたら、ギリギリ危うい所なのに、こいつは気にしない。
「教室に戻って、学校の中での行動やマナーを確認するんだってさ」
「めんどくせぇッ。ところで終わった後、暇?」
暇かなぁ……?
どうせ、光の事だから遊ぶとか言うんだ。それも、普通とは違う遊び。
「暇だけど?」
「あの山に行かない?」
と、この学校から見える山を指した。
「探検、サンタクロース、温泉、お化け屋敷、そんで今度は山……」
光は変わってる。異常とまでは行かないが、普通と言う枠には収まらない。ある意味では凄い。
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