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「ほぉぉ~?覚えてねーか。なら、その覚えの悪い頭に蹴り入れりゃあ思い出すか?」
「やれるもんならやってみろ。……出来ればだがな…」
「ぐっ!…ほうほうそうかい。なら……やってやろうじゃねーか!!オラァ!!」
鋼輝の最後の言葉についに頭にきたのか、風羅は怒鳴った。
おいコラ、今さっき蒼菱止めたとこなのに、今度はケンカしようとしてんのかいお二人さん。
風羅もわかるけど、そこはもうちょい大人になって耐えろよ。キレんの早すぎだし…
鋼輝も一言多いし…
「まあまあ!落ち着けって風羅!な!?」
「どけぃ勝矢!!あの野郎の頭かち割ってやらねーと気がすまん!!」
「だから耐えろって!そんなすぐにキレてたらガキだと思われんぞ!?」
「ッ!……~~~~…チッ!わあったよ!!」
ようやく説得に応じてくれた風羅は、止めていた俺の腕を乱暴に振りほどき、プンプンと怒りながら去っていった。
どーでもいいけど、ちゃんと戻ってこいよ~。
「フゥ……エルシア。もう中には入っていいのか?……って、まだやってんのかお前ら…」
俺がエルシアの方に向くと、まだエルシアはアルタをボコっていた。
あんまやりすぎんなよ~エルシア~~
エルシアがあの様子だし、他の奴に聞くか……
「……入れるよ…」
「うおぅっ!!ま、マイン、いつの間に……」
突然真横から声をかけられたので、情けなく驚いてしまった。
……つかマイン、なんで心の中がわかったんだ?まさか、心が読めるとかか?
「……読める…」
「あっ、そうなんだ……」
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