王宮に集いし五人

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「ほぉぉ~?覚えてねーか。なら、その覚えの悪い頭に蹴り入れりゃあ思い出すか?」 「やれるもんならやってみろ。……出来ればだがな…」 「ぐっ!…ほうほうそうかい。なら……やってやろうじゃねーか!!オラァ!!」 鋼輝の最後の言葉についに頭にきたのか、風羅は怒鳴った。 おいコラ、今さっき蒼菱止めたとこなのに、今度はケンカしようとしてんのかいお二人さん。 風羅もわかるけど、そこはもうちょい大人になって耐えろよ。キレんの早すぎだし… 鋼輝も一言多いし… 「まあまあ!落ち着けって風羅!な!?」 「どけぃ勝矢!!あの野郎の頭かち割ってやらねーと気がすまん!!」 「だから耐えろって!そんなすぐにキレてたらガキだと思われんぞ!?」 「ッ!……~~~~…チッ!わあったよ!!」 ようやく説得に応じてくれた風羅は、止めていた俺の腕を乱暴に振りほどき、プンプンと怒りながら去っていった。 どーでもいいけど、ちゃんと戻ってこいよ~。 「フゥ……エルシア。もう中には入っていいのか?……って、まだやってんのかお前ら…」 俺がエルシアの方に向くと、まだエルシアはアルタをボコっていた。 あんまやりすぎんなよ~エルシア~~ エルシアがあの様子だし、他の奴に聞くか…… 「……入れるよ…」 「うおぅっ!!ま、マイン、いつの間に……」 突然真横から声をかけられたので、情けなく驚いてしまった。 ……つかマイン、なんで心の中がわかったんだ?まさか、心が読めるとかか? 「……読める…」 「あっ、そうなんだ……」
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