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マインの新たな真実に驚きながらも、とりあえず入れるとわかり巨大な門に近づいていく。
…このでかい門を開けねーと入れないのか?つか、これ人の力で動くのか?
人百人でやっと動きそうな門の前で考えながらキョロキョロと辺りを見回していると、門の真ん中に小さなドアがあった。
「ここから入るのか?」
「………うん」
マインに確認をとり、俺は取っ手を引く。
が、開かない。
「あ?」
「それ……押す」
「あ、そうなんだ」
マインに注意されてしまい、慌ててドアを押す。
すると、ギィと軋むような音をたててドアが開き、俺とマインが先に、その後に続くようにみんな入ってきた。
「………ホントにデカいなぁ、この宮殿は…」
目の前に聳え立つ超のつくほどの巨大な宮殿に再び呆気にとられる。
辺りを庭や池で囲まれた宮殿に足を進めていき、中に入っていく。
所々に警備兵のような人たちが立っているが、どいつもこいつも厳つい人ばかりだ。
王宮を守る使者として相応しい人たちだ。
「で、どこに行けばいいんだ?」
「………わかんない」
「…えっ?」
隣に並んで歩いているマインに聞いてみると、思いもよらない答えが帰ってきた。
「な、なんで?王様からなんか聞いてねえのか?」
「集まる場所は…わかる。でも……そこまでの道が………わかんない」
「そっ…そうか、つかマイン、お前ここに来たことあるだろ?」
「…ない。だから……緊張してる……」
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