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「…えっと、まあ、そうだけど……」
みんなを代表して、俺が関西弁の女に答えた。
「ほぇ~…、アンタイケメンやなぁ!彼女おんの?」
「な、なんだよいきなり。いるわけねーだろうが」
「ホンマに!?じゃあさ!ウチと付き合わへんか!?」
「はあ!?」
「冗談や冗談!そんな驚かんといてやもう!反応カワエエなぁ!」
ぬ…この女、なんかよくわかんねーけど厄介な奴だな……
でも…すげぇ可愛い。
そこらへんにいそうな普通の女の子みたいな服装で、顔はアイドルにも負けないぐらいに可愛い…
―ゲシッ!
「あたっ!な、なんだ?」
突然後ろから足を蹴られた。
振り返ってみると、エルシアが上目遣いで俺を睨みつけていた。
その後ろに、何故か蒼菱まで睨んでくる。ついでに殺気みたいなモンまで飛ばしてきやがる…
つか、俺何かしたか?
「おっ!お二人さんもなかなかのイケメンやん!なんや?選抜者でホストクラブでも開くんか?」
関西弁の女は風羅と鋼輝を見ながら言う。
それより、やけにテンションが高いなこの娘…
まあ、暗いより明るい方がいいけど、この娘はなんか、あれだな、亜里奈に感じが似てるなぁ。
「……ん?どうしたんや?ウチの顔になんかついてんの?」
「えっ!?あ、いや、別になんでもないよ…」
しまった…ジロジロ見過ぎたか。失礼な事しちまったか?
「あっ!もしかして、ウチに見とれとったとか?」
「ち、ちげーよ!!」
いや、別に違わくわないけど……
((あのヤロー………))
……後ろから原因不明の怒りが飛んでくる……
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