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「自己紹介が遅れたな。ウチは桜木 波瑠(さくらぎ はる)っていうんや。よろしゅうな!波瑠って呼んで!!」
「あ、ああ。俺は荒上 勝矢だ。よろしくな」
「勝矢か~、カッコええ名前やなぁ!アンタに合ってんで!」
「そ、そうか?サンキュー。…は、波瑠っていうのも、可愛くていいじゃねえか」
「ホンマ?ありがとーな!」
この笑顔……クソッ、眩しすぎるぜ!!
つか、名前誉められるなんて初めての経験だぜ…
……いや、二度目か…
「俺ぁ不幸な事にこのやかましい女のパートナー。デイクってんだ。まぁ…適当によろしく」
「あ、ああ…」
本当にダルそうに話す波瑠のパートナー、デイクは壁にダラリともたれかかりながら目も合わせずに言ってきた。
さすがに、このダルさは以上なんじゃねーか?どっか体調でも悪いんじゃ……
「心配せんでええで。コイツずっとこんなんやから。会った時はウチも心配したけど、今になっちゃあどうでもええねんけどな」
波瑠が説明してくれている間にも、もたれかかるから床に座り込んだ。
この男、どんだけダルいんだよ……
それから各面面が自己紹介をし、とりあえずここに、選抜者が5人揃ったわけだ。
「いや~よかったよかったぁ!ウチ女1人かと思って心配しとったんや!よろしくな、舞葉!」
「ええ。よろしくね、波瑠」
蒼菱と波瑠が仲良くなってる。
まあ、選抜者で女が他にもいると知ったら嬉しいだろうしな。
「………いつまでグチグチ話してるつもりだ。さっさと入るぞ」
しびれを切らしたように口を開いた鋼輝はそう言い、扉に向かって歩き出した。
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