4181人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなもんがなんでまた……」
「理由はわからない!だけど危険だ!人間であるキミたちがどうこうできる物じゃない!」
シーリンさんの慌てようからして、如何に危険な物かがわかる。
これは…ホントにヤバいんじゃねーか…?
「ウッハッハッハ!聞き捨てならんねぇシーリン殿!!」
突然、高笑いをしてなんか言い出した風羅。
「俺たちゃあ選抜者なんですぜ!?普通の人間じゃ危なくても、俺たちならなんとかなるかも知んねーぜ!?」
「し、しかし危険だよ!見たところ、何故かスイッチが入ってるし、さすがに……」
「だぁいじょうぶだって!!……そういう事だから!行けぇ勝矢!!」
………………
「ゴメン。今なんて言った?よく聞こえなかったんだけど」
「だから、行けぇ勝矢!!って言ったんだよ」
…あれ?おかしいな、耳になんか詰まってんのかな?
「早く行けよ勝矢。何してんだよ」
「お前マジふざけんな。お前が行けよ」
「いや、さっきやったし。つかお前やりたそうな顔してたじゃん」
……一切してねーよボケ。
いや、でも………
俺は風羅から視線を外し、中央辺りに突っ立っている鎧に眼を向ける。
「…………」
「しょ、勝矢くん…!?」
「ちょっとだけ……やってみようと思います」
正直、試してみたい。
育成中の天使ですら及ばないあぶねー鎧に、自分の力がどこまで通じるのか…
全力で、試してみたい…!
最初のコメントを投稿しよう!