第一章 クリトピエム

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 名前は多分アンジェリカ。  確かイギリス生まれだった気がする。  ここはお兄ちゃんらしく、気さくに声を掛けてみた。 「よう、アンジェリカ。俺がお兄ちゃんだぞ」  アンジェリカは何故かわなわなと震えていた。そしてかく言う俺も、そろそろ限界だった。 「何アンタ、死ぬの?」  そこは、俺の家じゃなかった。
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