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二人でいる時はだいたい、魔法の話。
おかげで、俺がこれまでに覚えた魔法は約百種類以上にも及び、その中には触れるだけで生物を腐らせるような一際グロテスクなものも、世界の四分の一を消滅させるハルマゲドン的な禁術まであるのだから己の才能に自分自身が恐怖している。
が、実際に世界の四分の一を崩壊させたことなんてもちろん、手のひらから豆粒大の火の玉を出したことだって一度もない。
キリカ曰く俺が魔法を使えないのは、地球には魔気(まき)という魔法を使うのに必要なエネルギーが一切ないせいらしく、クリトピエムとかいう異世界へ行けば俺はキリカの次に強いらしい。……つまり、最強の二番目に強いらしい。
この創作臭たっぷりの説明を聞かされて、俺はようやくキリカが唱えていた魔法の呪文が、ことごとく不発に終わっていた意味を理解した。訳がない。アホか。うっかり口に出したら顔面を殴られた
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