始まり

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 小学五年生の時、夜の校庭に二人で忍び込んでグラウンドを埋め尽くすぐらいに描いた、超大型魔法陣なんかは本当に傑作で、思い出すだけで未だに吐き気と頭痛を催す始末。  俺的にはナスカの地上絵を軽く凌駕する歴史的大作なんじゃないかと密かに思ってはいるが、アレにしたって結局、夜が明けるまで待っても異次元の扉は一向に開かれなかった。  しかも翌日、朝の見回りをしていた体育教師に捕まった。
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