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秀麟の向かった先は城だった
彼女はそこの最上階の間に向かった
部屋の前には番人が二人いた
秀麟「私は“天使・秀麟”陛下に御目にかかりたい。」
すると番人は下がり、扉が開いた
秀麟は中へ入って行った
玉座に座っていたのは彼女の両親を殺した男だった
秀麟は玉座の前で膝をつき言った
秀麟「神・全-ゼン-陛下、この度は私の願いを聞いていただきたく参りました。」
全は面白そうだというような顔をした
全「ほぉ、言ってみろ」
秀麟は心を落ち着かせ、ゆっくり・はっきりと言った
秀麟「…弥彦様に今一度仲間とともに過ごすチャンスをいただけませんでしょうか?」
全は目を見開いた
全「お前が世話をしているあの人間のことか?」
秀麟「はい。」
全は少し考えた
秀麟は彼が再び口を開くのをじっと待っていた
しばらくして彼はやっと口を開いた
全「・・・・よかろう…だが、条件がある。それを受け入れるというのならお前のその望み、叶えてやろう…
(コレがここまで執着するのも珍しいからな…試してみるか…)」
秀麟「その条件とは?」
全は条件を述べた
秀麟「・・・わかりました。甘んじて受けます。」
全はニヤッと笑った
全「…では好きにするがいい。(面白くなってきたな…コレがどこまでやるか見物だ…)」
秀麟は返事をすると弥彦の所へ向かった
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