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秀麟「そんな事はありません。…弥彦様…貴方様は生前、大変素晴らしい方だったとお伺いしております。そんな方にお話を聞いて下さると言われ断るなどと不躾なことはいたしません。」
弥彦「そ、そんなに畏まらなくても…
それに俺たいした事してないし。」
弥彦は少々焦ったがあることを思い付くと控え目に言った
弥彦「そうだ!…秀麟だっけ?お前俺の世話係やってくれねぇか?ここじゃあ気に入った天使を自分の世話係にできるって聞いたんだけど…」
秀麟は驚き目を見開いた
秀麟「構いませんが本当に私でよろしいのですか???…他にも喜んで貴方様の世話をしようとする天使がいたと思いますが…」
彼女が言うと弥彦は遠い目をして呟いた
弥彦「確かにいたな…男女問わずそういうそぶりをするやつ。でもなんかうざかったから断った」
秀麟「そうですか…すみませんでした。」
謝る彼女に弥彦はキョトンとして言った
弥彦「別にお前が謝る必要ないだろ?」
秀麟「いえ。“天使”の称号を持つ者として他の天使達がご迷惑をおかけしましたので謝らせていただきます。」
弥彦は眉にシワを寄せた
弥彦「お前は悪くないんだから謝るな。ほっときゃいいんだそんなもん!“連帯責任”とか言うなら俺が抗議してやるよ!」
秀麟「は、はい!…すみません。」
秀麟は驚いて目をパチクリさせながら言った
弥彦「で、お前はいいんだよな?
じゃあこれからよろしくな!秀麟!」
弥彦が突然話を戻したので対応に困ったがちゃんと返事はした
秀麟「はい。こちらこそよろしくお願いします。」
・・・二人が出会ったこの時・・・
・・・運命の歯車が回り始めた・・・
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