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それから二人はだんだんと仲良が良くなり秀麟は次第に明るくなった
彼女は弥彦にいろいろな事を教えてもらった
地上のこと、国のこと、そして・・・
“仲間”のことを・・・
秀麟「“仲間”ですか?」
弥彦「そう。“仲間”。俺の大切な人達……元気にしてるかな?」
弥彦は寂しそうな顔をした
秀麟「大丈夫ですよ。弥彦様のおっしゃられたような方々が“黄泉”に来たという報告はありませんから。」
弥彦「そうか…ならいいや♪」
弥彦はちょっと元気が出た
弥彦「そーいえばさぁ、ここって“死後の世界”だよな?俺、気がついた時にはここにいたからここでの生活は長いけどよく知らねーんだよなー…教えてくれねぇか?」
秀麟は少し間を置いてから答えた
秀麟「・・・
ここは・・・簡単に言うと“天国”です。」
弥彦は目をパチクリさせた
弥彦「はぁ?!何で?!俺どっちかって言うと地獄に堕ちるような事しかしてねー気がすんだけど???」
秀麟「“天”と“地”の仕分けについては私にもわかりません。
……まず、地上で死んだ生物は始め“黄泉”に魂が送られます。体は地上ですから実体はありませんが魂の記憶から一番新しい姿に変わります。…今の貴方様のように…」
弥彦「つまり…俺は弥彦の状態で死んでからまだ転生とかしてねーからこの姿になったってことか???」
秀麟「えぇ。そうです。さすがですね。理解が早くて助かります♪」
弥彦「いや~それほどでも///」
弥彦は照れた
秀麟は笑顔を見せながら続けてここの事を話した
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