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秀麟が泣き止むと弥彦はゆっくりと話し出した
弥彦「…俺がまだ生きてたころあるやつに仲間と自分の命、どちらを差し出すか迫られたことがあったんだ」
秀麟は黙って聞いていた
弥彦「自分を取れば仲間が死ぬ…仲間を取れば自分が死ぬ状況だった…
だから俺は迷わず自分の命を差し出した。」
秀麟は驚いたように弥彦を見つめた
弥彦「俺はあいつらが助かればそれでよかった。…だがあいつらからしてみたらそうじゃなかったのかもしれない…今思うとあれは俺の自己満足だったのかもな。
だからお前の両親もお前を守るために死んだんだと思うぞ!…せっかくもらったその命、大事にしろよ!」
そう言って秀麟に笑みを見せながら言った
秀麟「…ありがとうございます。弥彦様!(彼が何故天へ来たのかわかった気がする…)」
秀麟も笑みを返した
そして彼女は何か思い付いたのか会話を切った
秀麟「(そうだ…あの手なら今一度彼にチャンスが…)弥彦様、今日はこのくらいにしてもよろしいですか?」
弥彦「いいけど…何か用事でもあるのか?」
秀麟「ちょっと…」
秀麟は弥彦に微笑むとある場所に向かった
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