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そして、次の日――。
夕方4時頃になって、連絡来ないから、電話してみた。
「あ!飛永くん?何時頃行けば良いかな?」
「あ!紗胡ちゃん!今から、お好み焼きの準備しようかなと思ってた所でさ。今から来る?」
「今、友達とデパート行って来た帰りでね、近くにいるの。もう、行っても良いの?」
「オッケー!オッケー!今、迎えに行くね。」
ってことで、これから飛永くんと一緒に、お好み焼きの準備をすることになった。
キャベツの千切り、紅しょうが、お好みの具、あとはお好み焼きの具。
出来たー。あとは、ラップをして飛永くんのお部屋へと運ぶ。
飛永くんのお部屋は、バルコニーが2個もあって、とても風通しのいいお部屋だ。
バルコニーには、もう天体望遠鏡が2台設置されていた。
片方は大水くんのだとか。
時計も5時を回っていた。
飛永くんのケータイが鳴った。
「あっ!もう、準備は出来てるから、来て良いよ。じゃ、待ってる。はいよー。」
そう言って、飛永くんは電話を切った。
「大水たち、もう来るって。隣だから、すぐ来れるとは思うけど。アイツの今は、1時間かかるからな…。」
本当だ・・。電話来ていたから、30分も経っている。まだ、来ない・・。
私はあれから、天体観測の本を借りて読んでいた。飛永くんは、ずっと望遠鏡をいじっていた。
ふと本棚を見上げると、アルバムが目に入った。見てみたい。そう思った私は、飛永くんに聞いてみる。
「ねぇ?飛永くん、アルバム見てもいい?」
「あー。いいよ。」
「ありがとう。」
さっそく、本棚から取り出し、見てみることにした。凄い小さい時からの写真があった。0歳?かわいい(笑)やっぱり、小さい頃から大水くんと一緒らしくどの写真にも一緒に写っている。これは中学?制服で写っている。女の子と3人の写真が増えている。真理子ちゃんか…。大水くんの彼女だ。この頃から一緒にいるんだ・・。あー終わりー。アルバムを閉じ、元の場所に戻そうとすると、2枚の写真が落ちた。20歳すぎぐらいの女性だけの写真と、その女性と飛永くんと妙に密着しすぎている、妙な雰囲気のツーショット写真だった。私は、慌ててアルバムに挟み、アルバムを元のところに戻した。
丁度その時、ベランダから、大水くんと真理子ちゃんの姿が見えた。
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