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「ぐぬぬ……まだ、まだだよ!」
再び土塊で出来た茶色の弾幕を辺りにばらまきながら、葉っぱで出来た緑の弾幕をハート型に並べた弾幕で直接霊夢を狙う。
しかし霊夢はそれをいとも簡単に、わざとかすって余裕を見せつける様に躱す。
「何で当たらないのよ!」
「当たるわけないでしょ。だって避けてるもの」
「うあー!」
弾幕の量が一気に増した。しかしながら大した量ではないため、霊夢はやはり簡単に弾幕を躱し札を放っていく。
札が次々と当たり、耐久力が減少してきたねねは次のスペルカードを取り出して掲げる。
そしてその名を宣言。
「【恋符】『秋咲きウーマンドラゴラ』」
ねねの両サイドに一つずつ魔方陣が出現。ねねの周りを回りながら枯葉の様な弾幕をばらまいていく。
それと同時にねね自身も霊夢目掛けて一直線に伸びる弾幕を放つ。
「これ、さっきより簡単な気がするわよ?」
「それはどうかな!」
魔方陣から放たれる枯葉弾幕はばらまかれていると言っても、木から落葉する時の様にゆるやかに、不規則に動きながら霊夢に襲いかかるのだ。
故にこの弾幕にはパターンと言うものが存在しない。まさしく自然体の弾幕なのである。
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