Stage2 誘惑の小道

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 ねねから教えてもらった猫の国を目指す霊夢は、先程とはうってかわって明るい一本道を進んでいた。 「うーん……さっきみたいにじめじめしていないのはいいけど、暗かったり明るかったり目が痛くなるわ……」  ぼやく霊夢。  そんな霊夢の前に現れたのは妖精。いっせいに弾幕を放ち始める。先程の森の中にいた妖精達より、弾幕の量が多少多いように思われる。 「おでましね」  次々と現れる妖精たちに対し、即座に札で反撃。  妖精たちは弾幕をまきながらなす術もなく撃墜されていく。 「多いわね……」  妖精一匹一匹はたいしたことはないのだが、いかんせん数が多い。それに加えて毛玉の様なもの、おそらくケセランパサランか何かだろうと思われるものも現れて、妖精と共に弾幕をばらまきながら動き回っている。  謂わば、質より量の人海戦術。 「全くもう、次から次へと……」  霊夢の札はホーミング。相手が一人または少数の時などには絶大な効力を誇る。しかし今回の様に相手の数が多い場合は一体ずつもしくは狙いがばらけてしまうため、効果が薄いのだ。  それを今霊夢は痛いほどに感じている。 「相手が大物だったら便利なんだけどな……」
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