Stage1 断頭台の丘

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 スペルカードを制されたやいなや、負けを認めた告音が逃げていく。  霊夢としては話を聞きたかったのだが逃げられては仕方がない。  どうやら霊夢もあきらめることにしたようだ。 「話は聞けなかったけど、ああいう輩が出てくるって事はこのまま進めばいいのね!」  少しだけ強めの敵が出てきた。確かにそれは逆に解釈すれば、正しい方向に進んでいるとも考えられる。  もっとも、ただ単純に出てきただけという可能性も拭いきれない。しかし、霊夢はそんな可能性より己の勘を信じたのだ。 「やっぱり当たってるわね」  森の中を進んでいく霊夢の前に無数の妖精、そしてそれらの放つ弾幕が立ちはだかる。  当の霊夢は弾幕も妖精も意に介さず進んでいく。当たりそうな弾幕は躱し、かわりに札をくれてやるだけだ。 「まだ出てこないのかしら? それそれ出てきてもいいと思うのよね……さっきのあれが出てきてから結構経っているし」  最早眼中にないと言わんばかりに妖精を撃墜しながら進む霊夢の視線の先、鬱蒼と茂る木々の隙間から光が射し込んでいるのが見えた。 「やっぱり私の勘は当たるわね!」  少し速度を上げ、光の射す方へと進んでいく。
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