男性視点

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12月の雪の降る日に唯が死んだ。 僕は何も出来ずただ立ち尽くすだけで… 生きているのか死んでいるのかもわからない。 悲しみはあるはずなのに涙は出ない。 それでも僕は唯を見つめていた。 そうしていれば唯が目覚めてくれるような気がしていた…… いつのまにか外は暗くなっていたがそんな事はどうでもよかった。 これからのこの世界には唯がいない…… ただそれを認めることが出来ず、時だけが過ぎていった。
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