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その日ウェーディーガは今までになく雲に包まれていた
『今日は天候がわるい、アダム、明日にしないか?』
しかし母を救おうという意思からか
またはウェーディーガに吹き荒れる
風のせいか
アダムにはその声はとどかなかった
『………しょうがないなぁ、いくぞアダム!』
ヨベルは勢いよく足を踏み出した……
山を数百メートル登ったとき
二人は洞窟をみつけた
『なるほど!わかったぞ!アダムの母ちゃんは山菜をつみにいったけど吹雪でこの洞窟に避難したんだ!』
『なるほど!さすがヨベル!いってみようよ!』
『だな!』
そこは暗く冷たい洞窟だった
しかし母にあいたいという強い思いが8才の男の子に大きな勇気を与えた
洞窟は長くは続かなかったが
やがて二人は奥から光がもれていることにきづいた
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