Lesson5

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2 ほとんどの研究は男性の脳のほうが女性の脳より約10パーセント大きいということで一致している。しかしかつて考えられてはそう考えられていたが、大きさで知能を予測することはできない。男性も女性も知能テストでは同様に成し遂げた。 けれども彼らの脳の働き方には違いがあることが分かる。男性と女性が数学の問題を解くことや本を読むことといったような課題を与えられると、女性はその課題を仕上げるために脳のいろいろな部分を一緒に使う傾向がある。一方、男性は課題に応じて脳の一つの領域だけを使う、あるいは一つの領域を集中して使う傾向がある。男性と女性が怒りや悲しみを経験するときもこれと同じパターンが起こる。 その上、男性と女性の脳の発達の仕方にも違いが見られる。脳のほとんどの領域において女子のほうが早く成熟する。特に言葉を話す、文字を書く、顔を見分ける領域は女子のほうが数年早く成熟する。特定の領域では男子のほうが早く成熟する。特に機械的思考、視覚的対象物の捕捉、空間的思考は男子のほうが4~8年早く成熟する。 しかししばらくして脳が完全に発達すると、男女間の適性の違いはそこまで違わなくなる。試験した時期によるのである。
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