恋編

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「今日も今日とて力試しといきますか!」 最近、俺と秀吉は力試し…つまり喧嘩をして回ってる。 今日は越後に居るっていう軍神のとこに行った。 「さぁて、何するか?」 「……どうするか」 腕試しだからと初めて強い武将のとこに来たんだけど… すっげぇワクワクする。 「じゃあさ、この筆で奥にある幕に大きく軍神さんの顔を描くってのはどうだい?」 家から持ち出していた書き初めの時に使う大きな筆を見せてみる。 秀吉はそれにゆったりと頷いた。 「うむ、では行こうか。慶次」 「おう!」 「あれが雪組かぁ……同じ格好の奴ばっかで凄いなー」 「慶次よ、早く進むぞ」 「へへっ、ワリーワリー」 遠目に見えた雪組を見て驚いてたら秀吉に急かされた。 なんだかんだ言っても秀吉だって力試しがしたいんだもんな。 「俺は無敵の一番隊!一番隊は俺一人!」 そう叫んで斬り掛かってきた男を足で蹴り上げて奥へと行けばいたのは軍神……上杉謙信。 「しょうしょうおいたがすぎたようですね……きなさい。わたくしがあいてしましょう」 そう穏やかな表情で言って軍神はゆっくりと近寄ってきた。 それと同時に俺と秀吉は走り出した。
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