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体育館にて始業式が執り行われた後、一年間過ごした旧クラスから新クラスへと移動し、新たな担任からの自己紹介後、大量のプリント類が配布されて下校。
…という、恐らく全国の学校で行われているであろう恒例の行事。
その後、様々な部活動の部員達が校門で待機し、帰宅する新入生をターゲットにビラを配り我が部に勧誘するという、青春めいたリア充的活動を始める。
一方の非リア充である堀ノ内は、“明日やろうはバカやろう”を人生訓に、早速バンドメンバーを探しに、とりあえず軽音部の部室へと足を運んだ。
…っておい、堀ノ内。
「とりあえず軽音部」だなんて軽々しく言ってくれるが、バンドをやる連中の部室は、間違いなくリア充の巣窟だぞ?
それはお前にとってはまるで、武器を持たない素っ裸の雑兵が何万といる敵陣に突撃する程に無謀な事だぞ?
もしくは、トイレットペーパーの有無を確認せず用を足す程に危険な行為だぞ?
…さて、根暗の彼が危ない橋を渡るところから、この物語は始まる…。
誰が何と言おうと、始まってしまうのだ。
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