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鏡は深く溜め息をつき
『いや、いや王妃様……顔近いですよ。』
「当然でしょう?美しい私の顔が見えないじゃない?」
『いえ、私としては顔と顔を向かい合わせてる様なものですよ。』
暫しの沈黙
再び真っ赤なドレスを見つめ
「これで隣国の王子は私のものね♪」
『私が王子なら、貴女を妃にする位ならチンパンジー(♀)を妃に迎えます。』
「…………。」
『………。』
長い沈黙を遮る様に王妃の見事な回し蹴りが決まる……が流石は魔法の鏡、ひびすらない
「何が言いたいのかしら……糞鏡。」
『下品ですよ。それに言いたい事は、言いたい時に返してます………あ、ドレス成金ババアってイメージで良くお似合いですよ。』
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