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「さて。どうだかね」
素っ気なく火亜が歩くスピードをあげる。口では素っ気ないけど顔は嬉しそうになってるのを俺は見逃さない。
「・・・・・・学校が見えてきちゃったよ」
学校が近づいてくるにつれてテンションが下がっていく。めんどくさいから今からバックレちゃおうっかな。
「・・・・・・剣都。バックレちゃおうなんて思ってないわよね?」
「な、なに言ってるんだよ火亜。俺がそんな事を思う訳ないだろ」
今の火亜の目は狩人の目だった。お前バックレたら狩るぞ的な勢いの目だったよ。
あんな目されたら俺どうしようもないよ。一瞬でサボる気を無くしてしまった。
「集合場所はどこなんだ?」
「視聴覚室よ」
視聴覚室か、たかが十数人しかいないのに視聴覚室まで行くのか。
なんだか知らないけど俺の学校の視聴覚室は四階にある。なので階段を沢山登らないといけないんだ。
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