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「あぁ。階段が非常にめんどくさい」
「なにオジサンっぽい事言ってるのよ。ほら行くわよ」
火亜に促されて渋々階段を昇る。しかしこの階段は生徒泣かせだよな。
「四階まであるんだからエレベーターでも着けてくれればいいのに」
「なに言ってるのよ。教師用のエレベーターはあるけどね」
そうなんだよな。教師専用のエレベーターはあるんだよね。
一回コッソリ乗ったら途中の階で乗ってきた先生に速効でバレた。あの時は前代未聞だとか言われて思い切り怒られたよ。
「時間がギリギリね。多分私達が最後ね」
「ふーん。ちょうど良かった。誰がいるのか確認出来る」
「なに言ってるのよ」
火亜が呆れている。火亜はメンバー知ってるだろうけど俺は知らないんだよ。
文句を心の中で言いながら視聴覚室に入る。入ってすぐにいるメンバーを確認したけど俺の知りあいは全くいなかった。
顔見知り程度の関係なら少しはいるけど。
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