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「悪い。トイレに行くから先に行っててくれ」
体育館の前に着いたら急にトイレに行きたくなってしまった。決してサボりたいからではない。
「そのままサボったら承知しないからね」
火亜は言わずもがな俺がサボる気でいると思ってるらしい。全く心外だよ。
「大丈夫だよ。別にサボる気はないから」
火亜にそう言って体育館に一番近い中庭のトイレに向かう。この際上履きって事は気にしない。
トイレにはスリッパもあるし。駈け足でトイレに行って用を足す。
さてと、火亜に変な疑いをかけられる前に体育館に戻るか。来た道を戻って中庭を横切る。
「・・・・・・うん?」
中庭を横切る時にベンチに座る女子を発見した。さっき通った時には誰も座ってなかったのに。
誰か気になるので通りすがる時にチラッと確認する。
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