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しばらく噴水の側で話していた。
もちろん共通の話題なんてあるわけない。
だから王子様の話しをじっと聞いていた。
そして2人でたくさん笑ったあと王子様は
小さなため息をついた。
「このまま時がとまればいいのに…」
そぉ言って切ない顔をして笑った。
「なんで…?」
そぉ言った瞬間辺りのものがだんだんと透けて見えだした。
「えッッ??あれ…?」
王子様も景色もだんだんと色をなくしていく
ただ自分だけがハッキリと分かる。
消えていく王子様は
とても切ない笑顔で手をふっていた。
"またね"
声は聞こえなかったけど
そぉ言っていた。
王子様……王子…様…
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