出会い

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それはスラリと背の高いなつきと同い年くらいの青年だった。 なつきは、とりあえず大河原さんではなかったことに安堵し 改めて青年を頭から爪先まで観察した。 青年はなつきの通う『彩杏学園』の制服を着ているが、 一度も見たことがない顔だ。 青年は道に放り投げられたままだった なつきの鞄を拾い上げ、 なつきに手渡しながら 「大丈夫?ごめんね急に飛び出しちゃって… 怪我とかない?」 と優しく声をかけてきた。 甘くて少し低めの声だった。
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