OVERTURE

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なつき。 君と一度話がしたい。 あの日から、心残りは君のことだけだ。 僕がこれから立ち直れるかは分からない。 今まではそれでも、彼女がいるおかげで何とか踏み止まれたが もう僕にはストッパーはいない。 何をするかわからない。 別に脅しじゃない。 しかし、なつき、君に僕と同じ道は辿ってほしくない。 今朝、朝顔が咲いていた。 早朝の、しかも数時間、申し訳なさそうに花びらを開くその様は 僕にこれから生まれる彼のことを想わせた。 なつき。 君がもし、新しく出来た家族を恨んだとしても 何か仕返ししてやろうなんてのはいけないよ。 月並みかもしれないが 今の僕にはこれぐらいしか言うことは出来ない。 PS、一度長瀞に行ってみてほしい。
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