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ダンテは銃を回し、口笛を軽く吹きながら店の中を歩き始めた。
「親父の事を知っているのか?」
「ええ。父は一度、スパーダと闘いを交えた事があるんですよ。その頃、父は魔界で自分は一番最強と思っていましたから…スパーダに勝てると意気込んでいたらしいんです。…結果は我の父・サタンの敗北に終わりましたけどね。しかし、その敗北をキッカケに父はスパーダの力に興味を注いでしまったのです。ですがスパーダは亡くなってしまいました。そこで父が次に目をつけたのはスパーダの息子・ダンテ…つまり、あなたなのです。」
店の中を歩いていたダンテがルシファーの前で止まった。すると銃口をルシファーの額にあてて、笑いながら言った。
「それで俺にパーティの招待を…か、上等だな。」
「…有り難うございます。それでは、これが父の居るムーンベースへの地図です。」
そう言うと胸ポケットから地図を出し、ダンテに渡した。ダンテは銃を下げ、地図を受け取った。
「我はこの辺で失礼させていただきます…。パーティには遅れないで下さいね。」
ルシファーはニコッと笑い、竜巻を起こして去って行った。店の中で竜巻が起きたにもかかわらず、壁に掛けていた物は一つも落ちてはいなかった。ダンテは、これから闘う力に“大当たり”が近付
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