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「わりぃ、まさかお前ほど強い奴がそんなことも知らないでここまで来たとは思わなくてさ。
いいだろう、馬鹿なお前のために俺が説明してやるよ。」
「貴方だって人のこと言えないくせに…」
聖菜は彼に馬鹿扱いされたのが不服だったが、とりあえず一時休戦し、耳を傾けた。
大鬼は説明を始めた。
「俺達、魔を狩る者は全員何かの属性を所持している。
属性の種類は分かるか?」
「火、氷、水、雷、風、地、光、闇の計八種類でしょ?」
「さすがにそれは知っているよな。」
大鬼は満足そうに頷いた。彼は説明を続ける。
「んで、その八種類の属性にはペアがあるんだ。
それを対属性と呼ぶんだよ。
ペアの組み合わせは火と氷、水と雷、風と地、光と闇だ。
対属性同士が戦う場合お互いがお互いを得意とする相手であると同時に苦手な相手でもあるんだ。」
「どういう意味?」
聖菜は大鬼の説明が若干理解出来ず、首を傾げた。
「まだ説明の途中だ。」
大鬼はそう言って説明を再開した。
「得意であり苦手でもある。その理由は強さだ。
強い方は得意属性となり有利に戦えるが、弱い方は苦手属性なり、かなり不利になるんだ。
そして俺とお前の属性は地と風。
つまり対属性の対決だ。」
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