1『遭遇した槍術士』

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彼の名は英崎大鬼(えいざきだいき)。高久山高校に通う三年生で、学校の中でも超不良として有名。 聖菜以上に喧嘩大好きで、喧嘩がかなり強い。 好きなものはと強い奴とお金。 とにかく強い奴と喧嘩がしたいらしく、二の次にお金を強く欲している。 彼も魔を狩る者の一人で、武器はダブルクロー。属性は地。 ところ構わず暴れるため彼を恐れている者は多く、また喧嘩が強い故に慕っている者も多い。 学力はまるでないが、戦闘の知識だけは中々豊富。何故それを勉強に生かさないとツッコミたいところだ。 大鬼はゆっくりと聖菜に近付いて行った。 構えは全くとっておらず、パッと見やる気はなさそうだ。大鬼は近付きながら彼女に言った。 「お前、中々強いよな?だったら―」 次の瞬間、彼は猛獣の如く凄まじいスピードで聖菜の懐に潜り込んだ。 突然の不意打ちに聖菜の反応が遅れる。 「俺と喧嘩してくれよ!」 大鬼は凄まじいスピードで右ストレートを放った。聖菜は応戦しようか迷っているうちにそれをくらってしまい、壁に叩きつけられた。 背中に激痛が走り、彼女は小さな悲鳴を上げた。大鬼が再度ゆっくりと近付きながら聖菜話しかける。
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