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「おいおい、何で応戦しねぇんだよ。
俺は無抵抗の奴をボコる趣味はねぇぜ。さっさと構えな。」
「ここで私とあんたがマジで戦えばこの辺がとんでもないことになるわ。
それに今は昼休み。私と本気で戦いたいなら放課後にしなさい。
お互い怪我で授業を欠席するわけにはいかないでしょう?」
聖菜はそう言いながら立ち上がった。予想以上のダメージに足元が若干ふらついた。
(さすがは喧嘩最強と呼ばれている男ね。結構痛かったんですけど。)
ちなみに聖菜だから軽傷で済みましたが一般の生徒がもろにくらったら間違いなく病院送りの威力です。
大鬼は聖菜の言葉を聞いて顔色を変えた。
新しい獲物を見つけた猛獣を顔だった。
「いいぜ。放課後だな?体育館の裏で待ってるぜ。」
大鬼はそれだけ言うと返事も待たずに去って行ってしまった。
聖菜はそれを見送った後、ため息をついた。
(あ~あ。これで避けられなくなっちゃった。やるしかないよね…)
放課後
聖菜は約束通り帰りのSHRが終わった後、寄り道しないで体育館の裏へ行った。
行ってみればまだ大鬼は来ておらず、自分以外誰もいなかった。
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