-桜木 唯衣-

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あの頃はみんなとても小さかったよなぁ…。 なんだかね、私がしっかりしなきゃ!唯衣を守らなきゃ!!って必死になっていたんだよね…。 お陰で私は負けん気が強くなった気もする…。 そんな喧嘩っ早い私に付いたあだ名は 『男女(おとこおんな)』 だったけど…。 まぁこんな感じで性格だけは本当に真逆の二人だったけど、とても仲が良かったよね。 私は私には無い女の子らしいさをたくさん持っている唯衣が大好きだったし、憧れたりもしていた… 唯衣みたいな女の子になれたらいいなぁ… なんてよく思っていたもんだ。 本当に女の子らしい女の子だった。 ずっとずっと一緒に居る友達だって思ってた。  だけど小学校に入ってまもなく唯衣は重い病気に掛かってしまった。 元々身体が丈夫ではなかった唯衣はだんだん学校に通う日も減ってきていた。 そして…ついに小学校2年生の時に大きな病院に行かなくちゃいけなくなった唯衣は、その病院の近くに引っ越すことになってしまった。
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