-桜木 唯衣-

8/13
前へ
/137ページ
次へ
それから私達はずっと会っていない…。 「あの頃は確か小学校2年生…。」 私はベッドから下り、病室の窓から外で散歩している人たちを見下ろした。 「…いつのまにか私達、高校3年生になってたんだね…。」 そんな事をぼんやりと考えているとノックする音が聞こえてきた。 コンコンッ。 「…はい?どうぞぉ。」 返事をすると看護士さんが入ってきた。 「お昼の時間ですよ」 そう言うとワゴンから昼食が乗ったトレーを取り出し、ベッドにまで運んでくれた。
/137ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加