-桜木 唯衣-

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「ありがとうございます…。」 私はそう言うとベッドへ戻り、リゾットのようなモノを口へ運んだ。 「うわぁ!薄いっ…」 病院の食事はこれで3回目くらいだがどうも慣れない…。 「栄養を考えて調理師さん達が作ってくれているんだからね!ちゃんと食べてよ?」 看護士さんがカーテンを広げながら言った。 「だって本当に薄味…。何食べてるかわからないよ…。」 そう文句を言う私に看護士さんが笑って話した。 「ふふふ。唯衣ちゃんは手術をして元気になってから本当に変わったわね! まるで別人の様だわ!」 私は一瞬ドキッとした。
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