プロローグ

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「詩乃は学校どこなの?」彼は唐突にきいてきた。 「出雲高校だよ」 私が言うとビックリした様子だった。 「奇遇だな。同じ学校か」 彼はそう言って笑顔を私に向けた。 私は出雲高校に井上くんがいることを知らなかった。 出雲高校に入った理由は いきなり入学通知が来て、入学金及び授業料免除で、服装自由という理由で入った。 服装自由は制服代がかからないから、ある意味ただである。 食事は給食がでるし、 でも気になるのは、願書も書いてないし、志望したわけでもない。 ましてや、私は中学校をずっと休んでいたから内申なんてすべて電柱だ。 なのに高校に上がれたのだ。 なんでも、出雲高校はすべて学校が入学生を日本中から決めるらしい。 生徒の意を無視して強引なんだそうだ。 私は大歓迎だったけど…
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