プロローグ

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「あのさ…一緒に行かない?」 彼の提案はどこかにいこうという意味だろうか。 まぁ夜まであてがないから別に構わないだろう。 「…いいよ」 私の返事を聞くと、彼は歩き出した。 私もそれについていく。 「詩乃はどうして男っぽい服装なの?」 唐突に問われた。 別に意味などなかった。 ただ男物は女物より安いからとしか理由がない。 いや、女として見られたくないというのがある。 「女物嫌いだから…」 それを聞くと苦笑いされた。
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