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目を覚ます。
最初に見えたのは、星空だった。
「大丈夫?ごめん俺」
彼の言葉を私は手で止めた。
あの時、やらなければ彼は死んでいたと思う。
だから私は抵抗しなかった。
それだけなのだ。
能力はヴァンパイアあたりなのだろう。
「ちょっと驚いた」
私が冗談を言っても、彼は納得いかない顔をする。
「あなたが初めてだよ。私を食べたの…」
「え?」
私の言葉に驚いているようだった。
「私は…化物だから…私を食べたら死んじゃうかと思った」
私は自分の秘密を打ち明けた。
彼は驚いていなかった。
たぶん血を吸った時に気付いたのだろう。
まだ首が痛む。
「ごめん。まだ痛む?」
彼の言葉に私は大丈夫と返した。
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