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「ははははっ、そいつは頼もしいな。ハイデン!ミスって大爆発してもガールフレンドが助けてくれるってよ!」
「「なっ!?………ッ!?」」
サンの笑いながらの一言に当の二人は絶句。
ハイデンは持っていた白い粉の入った袋を取り落として口をパクパクと開閉させ、ソフィアにいたっては顔を真っ赤にさせて手をぶるぶると震えている。
初めに我を取り戻したのはハイデンの方だった。
「だ………誰がこんな暴力女なんかっ!!俺はおしとやかな娘がタイプなんですよ!!」
ハイデンはソフィアに指をさしてサンに向かっておもいっきり怒鳴った。
「な、なんですって!?こっちもね、剣で私に勝てないような弱いやつなんてお断りよッ!!」
もちろんソフィアもそんな言われたらカチン頭にきて言い返す。
「うっ………だ、だいたいこの村に住んでるやつでおまえに勝てるやつなんているのかよ!?」
「も、もちろんいるわよ!!私のパパとか!!」
「おじさんは無しだろこういう場合!!」
このあとは売り言葉に買い言葉の堂々巡り。この初々しい光景に爆弾を放った本人であるサンはもちろん、周りにいた大人たちはついつい口元が緩むのを感じたのである。
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