その白い手の永遠

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青い空に一筋の白い煙が昇る。 そうやって愛しい人は空にとけていった。 大丈夫、寂しくないよ。 これは君がくれた大切な時間だから。 永遠に変わらない距離を埋める、たった一つ。 大丈夫、ひとりにはしないから。 一歩ずつ近づいていくよ、君につりあうために。 だから心配しないで待っていて。 君はきっと怒るだろうけど 最初で最後の口づけは君の声を忘れないためだから。 優しい白い手の美しい人。 僕は一生、君を想う。 この手を永遠、君に繋ぐ。
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