夜闇に謡う黒猫

せきじつのかけら

かたちを求めて
自分を見失って
無意味だと知ったのはいつだっただろう？

心を求めて
君を失って
泣けなかったのは誰だったろう？

君を求めて
君はいなくて
悲しかったのは僕だった

手を離した時はわからなかった
守られていた事

今も冷たい片手は君を求めて
無意味な事を繰り返している

離れて初めて知った
自分と心の在り処

今はいない君のもとで
優しく眠っているだろう