いつかその時

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もしも二人離れる時が来たら 私の事なんて忘れて欲しい 貴方は貴方のままだもの だから確かな約束なんていらないでしょう? 私の人生は貴方と供にあったから もしもいつかその時が来たら 貴方は悲しみに潰れればいい 私は私でいられるから だって確かな約束など無かったでしょう? 貴方の人生は私の孤独に染まるから 貴方を選ばなかったこの指は 今は貴方の大きな手に包まれて優しく疼いた どうか悲しまないで笑っていて もっと泣いて苦しんで この手に残る僅かな熱を全て貴方に伝えられたなら 貴方は貴方で生きていて 私は最後まで私でいられたから 今伝わるこの熱だけが私にとっての確かなもの 貴方が泣いてくれたから 私は最後まで強くいられたわ もう辛くはない だから さよなら
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