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「ふむ、君達…例のユニットのことなんだが…。」
「はい。」
後日、４人は社長室に呼ばれた。
「この前の黒川君の話を聞いてね。この前の３人に星井美希君を加える形になるが…君達はどうかね？」
「はい！ＯＫです！」
「構いません。」
「大丈夫だぞ！」
「いいの！」
４人はそれぞれ返事をした。
「そうかね…では、正式に決まり次第…報告しよう。」
社長が言うと、４人は部屋を出た。
「ふぅ……。」
「失礼します。」
入れ替わりにプロデューサーが入ってきた。
「ふむ、聞いたかね、話の方は。」
「はい。それで…？」
「我が765プロのアイドル達をデビューさせてくれた君に、折り入って相談がある。」
「なんですか？」
すると、
「黒川君達の事についてだ。」
「はい。」
「彼らのデビュー曲なんだが…。」
「はい。」
「私はオーバーマスターにするつもりだったのだが…。」
「何か問題があるんですか？」
「歌詞がな…黒川君に合っていない。」
「Σ！！なる…ほど。」
「『聖なる夜に』にしようかとも思ったのだが…デビュー曲にするには季節外れと思ってな。それで…」
社長は一枚のＣＤを出す。
「これは？」
「新曲を作るには時間がなくてな…カバー曲だ。」
「はい…。」
「後を頼むよ、くれぐれもあれに間に合うようにな。」
「あれにですか？」
「ああ、あれで彼らをデビューさせる。」
「わかりました。」
そう言ってプロデューサーは下がった。
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