101人が本棚に入れています
本棚に追加
/500ページ
「♪~。」
貴音があんなことになってる中、駿は…。
「さてと~、最後は貴音だな~。」
貴音のところに行く。
「よぉ!」
「……………黒川駿ですか、何か?」
「お、おい…怒ってないか?」
「え、あ、いえ…私は何事もありませんが…。」
昨日までのが若干顔に出ていたらしい、慌てて何事もなかった様にする貴音。
「で、何でしょうか?」
「えっとさ、ごめんな。」
「え?」
駿は急に謝る。
「お前には言っとくよ、ごめん、響のペットとかしてて。俺もさ、必死だったんだよ。」
「必死とは?」
「お前達とさ、信頼関係を、築きたくて…。」
「でも……なぜ私にはそれを言ってしまうのですか?」
「貴音ってさ、秘密にすると怒るだろ?」
「……………そういわれると……複雑ですね。」
「そうか?」
「ええ。」
「で、その黒川駿はどのような作戦で私と信頼関係を築くのですか?」
貴音が尋ねると、
「これ。」
駿は一つの髪飾りを差し出した。
「これは?」
「俺が海外でやってた時に見つけた、髪飾りさ。かわいーだろ?」
それは花の形をしていたが、飛び抜けてかわいいとは言えない、むしろ普通だった。
「…………………。」
「貴音?」
「ふふ、そこまでかわいくはないですね。」
「なっ…。」
駿が若干喧嘩腰になろうとする、しかし…
「駿が言うとかわいく見えますね。なんだか……面妖です。」
「貴音……。」
貴音は受けとった。
「それでは黒川駿、これからよろしくお願いしますね。」
「ああ。」
駿と貴音は固く握手した。
最初のコメントを投稿しよう!