第一話 アイドルオーバーラン!

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「♪~。」 貴音があんなことになってる中、駿は…。 「さてと~、最後は貴音だな~。」 貴音のところに行く。 「よぉ!」 「……………黒川駿ですか、何か?」 「お、おい…怒ってないか?」 「え、あ、いえ…私は何事もありませんが…。」 昨日までのが若干顔に出ていたらしい、慌てて何事もなかった様にする貴音。 「で、何でしょうか?」 「えっとさ、ごめんな。」 「え?」 駿は急に謝る。 「お前には言っとくよ、ごめん、響のペットとかしてて。俺もさ、必死だったんだよ。」 「必死とは?」 「お前達とさ、信頼関係を、築きたくて…。」 「でも……なぜ私にはそれを言ってしまうのですか?」 「貴音ってさ、秘密にすると怒るだろ?」 「……………そういわれると……複雑ですね。」 「そうか?」 「ええ。」 「で、その黒川駿はどのような作戦で私と信頼関係を築くのですか?」 貴音が尋ねると、 「これ。」 駿は一つの髪飾りを差し出した。 「これは?」 「俺が海外でやってた時に見つけた、髪飾りさ。かわいーだろ?」 それは花の形をしていたが、飛び抜けてかわいいとは言えない、むしろ普通だった。 「…………………。」 「貴音?」 「ふふ、そこまでかわいくはないですね。」 「なっ…。」 駿が若干喧嘩腰になろうとする、しかし… 「駿が言うとかわいく見えますね。なんだか……面妖です。」 「貴音……。」 貴音は受けとった。 「それでは黒川駿、これからよろしくお願いしますね。」 「ああ。」 駿と貴音は固く握手した。
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