第一話 アイドルオーバーラン!

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「♪~。」 事務所内では音無小鳥が事務をこなしていた。 そこへ、 「(ガチャッ)あの…。」 「!!」 1人の少年が入ってきた。 少年は気をつけをし、口を開く。 「不肖、黒川駿(クロカワシュン)。1年にわたる海外遠征から帰って参りましたっ!」 「!?」 その少年は先程事務所前にいた少年、黒川駿だった。 あまりに突然だったので、先程から小鳥は唖然している。 「あれ?皆いないのか…」 それをよそに、駿は周りをキョロキョロ見渡す。 「あの、どちら様ですか?」 そこへ小鳥が怖ず怖ずと尋ねる。 すると駿は、 「ひどい!久しぶりに帰ってきたのに…それはないんじゃないですか、小鳥さん!!黒川ですよ。」 慌てて説明口調で話す。 それに対し小鳥は… 「………あー、黒川君!お疲れ様。」 思い出したようで挨拶する。 「よかった、思い出してもらえて。あの、皆は?」 「皆さんは今お仕事中で、社長は外出中です。」 「!!……はぁ。時差ボケ我慢して来たのに…。」 「そうなの…。」 小鳥は心配そうに見る。 「じゃ、待っときますよ。奥で寝てても大丈夫ですよね。」 「ええ。社長が戻ってきたら呼んであげる。」 「お願いしまーす。」 駿は奥へと引っ込んだ。
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